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今回採り上げるニュースとnote記事

量子コンピューティングの開発をめぐって、各国で本格的な動きが見られています。英国は国内の量子セクター育成のため、高性能な量子コンピュータの調達に最大10億ポンドを投じると発表し、中国でも全人代の政府活動報告で量子コンピューティングへの投資拡大方針が示されました。日本でも、高市首相の年頭記者会見において、量子が戦略分野の一つとして挙げられています。

こうした各国の動きが本格化する中で、量子コンピューティングの現在地はどうなっているのでしょうか。

分析のウラ話

先月の当メルマガでは、技術者の流動を特許情報から分析するという話題を扱いました(バックナンバーはこちら)。

そのときには、技術者(発明者)がどの企業からどの企業へ所属を変えていったのかを追うことで、各社の戦略が見えてくる、という趣旨の内容をご紹介しました。

今回採り上げるのは、その技術者流動の情報を、分析のさらなる深掘りに活かせるのではないか、というお話です。

今回のnote記事では、量子コンピューティング技術を取り上げていますが、その分野においても技術者の流動は起きており、記事の中でもその分析を行っています。そして今回は、ここで終わらせずにもう一歩踏み込んでいます。

その踏み込みとは、Alphabet(Google)とMicrosoftにおいて、流入してきた人材がどのような分野で出願に関わっているのかを、両社のヒートマップ上で可視化しているのです。

この記事では、流入してきた人材が、両社の量子コンピューティング分野における中核的な領域に関与しているのではないか、と見ています。各社が狙いを定めた人材が、今回のようにコア領域で活躍を見せていたり、あるいは特定の用途展開のために動いていたり、こうした分析を重ねることで、企業ごとの具体的な事業の方向性が見えてくる可能性がありそうです。

先月のメルマガでも触れた通り、技術者流動分析は、得られる示唆は多いものの、分析負荷が高く、現実的にはなかなか難しい分析でした。そのため、今回のようなさらに発展的な分析は、かつての私には、やってみようという発想すら浮かびませんでした。

AIの能力が上がることで分析の省力化を図れるのは勿論ですが、今回のことを通して、その省力化のおかげで、これまで思いつくことすらできなかった分析に手が届くようになり、そう考えると、AIは省力化だけでなく、分析の品質向上にも寄与しているのだなと感じました。